セブン自動運転実証
2025-12-01 14:46:57

セブン-イレブン、業界初の自動運転トラックによる長距離輸送実証を開始

セブン-イレブン、自動運転トラックで新たな物流を模索



株式会社セブン-イレブン・ジャパンは、三井物産流通グループ株式会社や株式会社T2と共同で、自動運転トラックを利用した長距離輸送の実証実験を開始しました。これはコンビニエンスストアおよびスーパー業界初の試みであり、関東と関西の間の高速道路で行われます。

取り組みの背景


既にドライバー不足が深刻化している中で、高速道路を使った長距離輸送の安定供給を図るための取り組みが急務となっています。この問題解決に向け、セブン-イレブンとその提携企業は、2027年度にレベル4の自動運転トラックを用いた幹線輸送サービスを開始することを目指しており、その第一歩として、T2が運用中のレベル2自動運転トラックを利用する実証を行うこととなりました。

実証の詳細


実証実験は2025年12月から2026年4月までの間に3回にわたって行われ、埼玉県新座市のMRG埼玉第二センターから兵庫県のMRG関西センターまでを結ぶ高速道路の一部区間で実施されます。自動運転トラックは、セブン-イレブンのプライベートブランド「セブンプレミアム」の商品を運びます。具体的な商品内容には、傘、カップみそ汁、キッチンペーパー、ソフトパックティッシュなどが含まれています。

各社の役割は次の通りです:
  • - SEJは実証テーマの設定と商品の提供。
  • - MRGは物流拠点の提供や運行スケジュールの管理を担います。
  • - T2は、自動運転トラックの提供、走行データの収集と分析および技術検証を行います。

環境への配慮


さらに、今回の実証では、地域から回収した使用済み食用油から作られたバイオ燃料「B5軽油」を自動運転トラックの燃料として試験導入します。この取り組みは、SEJの「サーキュラーエコノミー」の一環であり、長距離輸送におけるCO₂排出削減にも貢献することが期待されます。

自動運転トラックの供給にあたるT2は、「切替拠点」と呼ばれる施設を設置することで、高速道路走行と一般道での有人運転の切り替えをスムーズに行えるようにします。これにより、長距離輸送時の燃料供給を効率化し、環境保護にも寄与できるとされています。

まとめ


この実証実験は、セブン-イレブンの物流改革に向けた重要なステップと言えるでしょう。ドライバー不足という社会問題の解決策として、自動運転技術と環境に配慮したバイオ燃料を組み合わせることが、持続可能な社会に向けた一助となることを期待しています。今後の展開に注目です。


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